S.U.I. -Smart Urban Intelligence-
2006
コンピュータ, プロジェクタ, ステレオスピーカー, ICカードリーダー, ICカード
C & Java + JMF, JSAPI
Prix Ars Electronica 2006, インタラクティヴアート部門 Honorary Mention
English / Japanese












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世界的に急速に拡がりつつある、RFID技術についてのコメンタリー。

現代の電子化された監視は、行政・企業の別をこえて、本質的に「サービス」「利便性」と不可分であり、それは消費社会の論理の範囲内での「快適さ」の形態をとっている。 我々はあまりにもそれらに慣れすぎてしまい、「快適さ」を得るためには監視をやむをえないものとさえ考え始めているか、あるいは監視の可能性自体に気づかない。

S.U.I.は、我々のコンピュータ化された消費社会が明に暗に「監視」へと向かうその傾向を戯画化する。 ”5分後の未来における架空のサービス”であるそれは、 首都圏を中心に広く使用されている鉄道乗車券用ICカード内部の実際の履歴データを読み取るとともに、「エージェント」であるbot(人工知能)がそれを特定のフィルタリングとともに恣意的に自動解析し、結果をユーザに話す。

ごくシンプルな人工知能/無能であるところのbotにとってはデータのみがリアルなものであり、データは「彼」の独断と偏見もとづいて解析・解釈されるが、その発話内容は実際のカード内の実際のデータであったり、それを基にした極端で短絡的なきめつけであったり、特定の「フィクション」(その「フィクション」には、下手をすると近い将来実際におこりかねない事柄がふくまれている。)であったり、このカードをめぐる現実の状況についての説明であったりする。

世界的に拡がりつつある“RFID技術による個や集団の管理”という状況、 またネットを中心に日常にますます浸透しつつある"監視・管理の技術としての人工知能"、それらが孕む、情報社会における「仮想のデータ」と「実存在」をめぐる様々な問題について共に考えることを目してこの作品を制作した。


is now exhibited in
Surveillance and Control
May 9 - June 22. 2008.
Sala de Arte Contemporaneo Gobierno de Canarias,
Santa Cruz de Tenerife, Spain